ヤマシタ サチコ   YAMASHITA SACHIKO
  山下 幸子
   所属   淑徳大学  総合福祉学部 社会福祉学科
    淑徳大学大学院  総合福祉研究科 社会福祉学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2001/03
形態種別 学術論文
査読 査読あり
標題 【雑誌論文】「わたし」を問うという試みの重要性―ライフヒストリー調査の再検討から―
執筆形態 単著
掲載誌名 『現代文明学研究』
巻・号・頁 (第4号),180-194頁
概要 質的調査法は、生活のなかで積み重ねられ築かれた経験や、社会・文化・価値への視座を、インフォーマント個人の視点から明らかにすることである。つまり個人の側から社会を読み解くための方法なのである。この方法論は一人一人の個別性を重視しながら、その人と社会との関わりを研究する社会福祉研究においても、今後鍵となる方法論となるだろう。しかし、この方法論を用いた研究では、調査者(分析者)の恣意性や自身の解釈枠組への自覚がどうしても必要になる。本稿はこれまでの筆者の行った調査の再分析を通して、調査者自身の枠組を絶対視や自明視しないことの重要性を指摘し、また常に自己覚知が必要だという指摘を行った、調査方法論に関する論考である。