ミヤケ トシヒコ   MIYAKE TOSHIHIKO
  三宅 俊彦
   所属   淑徳大学  人文学部 歴史学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2003/08
形態種別 学術論文
標題 モンゴル国アウラガ遺跡出土の銭貨
執筆形態 単著
掲載誌名 出土銭貨
巻・号・頁 (第19号)
概要 " モンゴル国アウラガ遺跡出土より出土した銭貨について、初歩的な考察を行った。
 アウラガ遺跡からは、中国の銭貨が14枚出土しており、その内12枚が大定通寳と呼ばれる金の銭貨である。まず、金の銭貨流通の状況を把握するため、窖蔵銭の組成を検討したところ、金では90%以上が北宋銭であり、金の銭貨は0.3%しか含まれていないことが明らかとなった。この状況は、南宋やモンゴルの都市遺跡でも同様であり、アウラガ遺跡の特殊性が浮き彫りにされた。
 アウラガ遺跡と類似する状況を示すのはカラコルムの宮殿址であり、10枚中6枚が大定通寳であった。このことから、アウラガ遺跡が都市遺跡でなく、霊廟であるため宮殿など貨幣経済から隔絶された状況にあったことが明らかとなった。
"