ミヤケ トシヒコ   MIYAKE TOSHIHIKO
  三宅 俊彦
   所属   淑徳大学  人文学部 歴史学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2005/10
形態種別 学術論文
標題 10-13世紀の東アジアにおける鉄銭の流通
(査読あり)
執筆形態 単著
掲載誌名 日本考古学
巻・号・頁 (第20号)
概要 10-13世紀の鉄銭の流通について分析した。鉄銭は、銅銭の補助的な役割を果たし、流通する地域・時期・目的などが限定されて行使される傾向がある。そのため、文献史料との対照も可能であり、その流通状況を詳細に復元することができる。対象となる王朝は、鉄銭を鋳造した北宋・南宋・西夏である。
 まず、窖蔵銭の状況を概観し、その分布・銭種組成・年代などの特徴を抽出した。それらの結果を受けて「鉄銭行使地域の設定」、「各行使地域における流通銭貨の種類」、「窖蔵銭の埋められた理由」などについて検討を加えた。
 その結果、鉄銭は軍事費の増大や銅銭流出の防止、銅産出量の不足などが原因で行使されたことが明らかとなった。