オガワ ジュンコ   OGAWA JUNKO
  小川 純子
   所属   淑徳大学  看護栄養学部 看護学科
    淑徳大学大学院  看護学研究科 看護学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2015/03
形態種別 学術論文
査読 査読あり
標題 小児がん経験者の歯科受診ならびに口腔ケアの実態
執筆形態 単著
掲載誌名 淑徳大学看護栄養学部紀要
掲載区分国内
巻・号・頁 別冊,17-24頁
概要 【目的】小児がん経験者の、歯科受診における体験と口腔ケアの実態を明らかにする。
【方法】首都圏に住む小児がん経験者又はその親204人を対象に、歯科受診の現状、小児がんについて伝えた時の体験、口腔ケアに関して自作の質問紙を作成し、調査を実施した。データ収集は郵送法を用いた。
【結果・考察】対象者は79人であり、61人が血液腫瘍疾患であった。治療終了後の歯科受診の場所は、50人が歯科クリニックであった。受診の理由は歯の健診46人、齲歯の治療44人、歯根の生長不全9人、欠歯9人、エナメル質低形成2人であった。受診時に、54人が小児がん治療について医師に説明していた。少数ではあるが、治療を拒否された者や別の病院を紹介された者もいた。口腔ケアの実施状況については毎日口腔ケアをしていたものが78人で、そのうちの20人が、小児がんの発症後に意識して歯磨きを行うようになっていた。歯磨きを実施してはいるものの、小児がん経験者の多くが、齲歯の治療を目的とした通院をしていたため、入院中から口腔ケアの正しい方法について指導する必要がある。