コウノ ヨウコ   KOHNO YOKO
  河野 洋子
   所属   淑徳大学  看護栄養学部 看護学科
    淑徳大学大学院  看護学研究科 看護学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2009/03
形態種別 総説
査読 査読あり
標題 愛着理論と看護学における内的ワーキングモデル研究の意義
執筆形態 単著
掲載誌名 淑徳大学看護学部紀要
巻・号・頁 Vol.1,1~12頁
著者・共著者 著者:河野洋子
概要 Bowlbyの愛着理論は心理学、精神医学領域で発展してきたが、看護学の観点からも正しく理解し、看護研究に適切に活用するならば、きわめて有用な理論である。そこで、本稿では、第一にBowlbyの愛着理論をあらためて概説し、第二に心理学、精神医学領域を中心とした内的ワーキングモデル(IWM)についての研究成果を紹介した。第三に、看護学領域で行われたIWMに関連する研究を検討した。その結果、21文献が抽出された。それらは、①IWMの連続性を検討した研究、②周産期の母親を対象とした研究、③IWMと他の要因との関連性を検討した研究の3つに大別された。今後、看護学領域で期待される研究の方向性として、子ども虐待の予防、母親の精神的健康度の維持・増進、およびあらゆる人々の心理的側面の理解に向けて、IWMに関する研究に取り組むことが有意義であると考えられた。