ササベ サエ   
  雀部 沙絵
   所属   淑徳大学  看護栄養学部 栄養学科
   職種   准教授
発表年月日 2008/08
発表テーマ Increased expression and enzymatic activities of dimethylarginine dimethylaminohydrorase in cultured human cancerous and non-cancerous cells
発表学会名 10th International Conference Bioactive Lipids in Cancer, Inflammation and Related Diseases
学会区分 国際学会
単独共同区分 共同
開催地名 Montreal, Quebec, Canada.
概要 プロスタグランジンE2(PGE2)は、生理的状態や病態において種々の組織に存在する主要な脂質メディエーターである。PGE2の濃度測定では、PGD2 ,PGF2α,PG I2などの関連する脂質メディエーターやその他の夾雑物が存在することから高い特異性が必要であるが、既に非常に選択性の高いモノクローナル抗体が確立されており、その抗体を用いた免疫測定法が利用されている。この抗PGE2モノクローナル抗体とPGE2の結合様式を原子レベルで理解するため、抗体のFabフラグメントを作成してX線結晶構造解析および熱測定により詳細に検討した。抗PGE2モノクローナル抗体を大量発現精製し、そのFabフラグメントとPGE2の複合体試料を共結晶化し、2.0Å分解能で分子置換法により構造を決定した。FabフラグメントとPGE2の複合体の結合PGE2分子は、エネルギー的に安定なコンフォーメーションをとっていてα鎖末端部を除き抗体のCDRのL鎖とH鎖の間の深いクレフトにすっぽり埋まり、PGE2分子に特徴的な各部位と結晶水3分子を含む多くの水素結合により強固に相互作用していた。