ササベ サエ   
  雀部 沙絵
   所属   淑徳大学  看護栄養学部 栄養学科
   職種   准教授
発表年月日 2013/01
発表テーマ 経口糖負荷試験2時間値を調節する要因の数理的解析
発表学会名 第16回日本病態栄養学会年次学術集会
学会区分 全国学会
単独共同区分 共同
開催地名 京都市
概要 日本人ではFPG値より2-hPG値が先行して上昇する頻度が高いことが報告されている。負荷後の血糖上昇を示すIGT群は心血管疾患への罹患率が高いと報告されている。そこで2-hPG値上昇を引き起こす初期因子についてインスリン分泌能低下とインスリン感受性低下の観点から数理的に検討した。健康診断受診者を対象として、2-hPG値とFPG値で単回帰分析を行い、回帰直線から最短の垂直距離(DRL)を算出した。回帰直線よりも2-hPG側にある群(DRL+群)とFPG側にある群(DRL-群)に分け、2群間の特徴を比較した。DRLと種々の因子との関係を単回帰分析および多変量解析により検討した。その結果、DRL+群とDRL-群でInsulinogenic indexを比較すると、DRL+群で有意に低値であり、DRLを従属変数とした多変量解析では、Insulinogenic indexが最も強い規定因子であった。2-hPG値を上昇させる要因としてインスリン初期分泌能の低下が重要であることが明らかとなった。