ヤマシタ サチコ   YAMASHITA SACHIKO
  山下 幸子
   所属   淑徳大学  総合福祉学部 社会福祉学科
    淑徳大学大学院  総合福祉研究科 社会福祉学専攻
   職種   教授
発表年月日 2006/10/08
発表テーマ 介助者手足論がもたらす意味
発表学会名 日本社会福祉学会第54回全国大会
学会区分 全国学会
単独共同区分 単独
開催地名 立教大学
概要 本報告は、1970年代の日本脳性マヒ者協会青い芝の会(以下、青い芝の会と略す)が主張した「介助者手足論」について考察することを目的とする。1970年代の介助者手足論にはどのような意味があったのだろうか。また手足に徹せよという障害者からの要求に対し、介助者(本報告では関西の健全者運動組織「グループゴリラ」を具体的な考察対象とする)は何を考えたのか。これらの点を考えるものである。本報告では、1970年代当時の介助者手足論がもたらす意味として、まず介助関係における主体―客体関係の逆転を目指す試みであったことをあげた。そして、介助者手足論を通して健常者は、これまでの自己や自身が生きてきた健常者中心社会の価値・構造を、その身体でもって理解する契機となりうるという意味があるという結論を導いた。