ササキ トモエ   
  佐佐木 智絵
   所属   淑徳大学  看護栄養学部 看護学科
    淑徳大学大学院  看護学研究科 看護学専攻
   職種   教授
発表年月日 2012/08
発表テーマ 心不全患者の日常生活活動の調整の意味
発表学会名 第9回循環器看護学会学術集会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 単独
開催地名 神戸、兵庫
概要 慢性心不全患者に3日間の活動量計測定を行い、その結果を基にインタビューを行った結果から、日常生活活動の調整の意味について質的記述的に明らかにした。心不全患者の日常生活活動の調整は、失った自信を取り戻したり、動ける体であることを確認するといった、患者自身のアイデンティティにかかわる意味合いがあった。また、役割を果たすための取捨選択や、調子が良い状態を導き出すための調整といった、社会的側面に応じた意味合いも含まれていた。単に自己管理・セルフケアの向上を図るのではなく、心不全患者が自己の正常性を確認し、正常である自分を保ち、身体の不調と自己の価値との折り合いをつけることの支援が必要であることが示された。また、日常生活活動は無意識的に行われている活動も多く、活動量計による測定結果を合わせることで、無意識の活動を意識化し、語りとして引き出す効果があり、研究手法としてまた看護介入の一つとしての活用可能性が示された。