ヤマグチ コウジ   YAMAGUCHI KOJI
  山口 光治
   所属   淑徳大学  総合福祉学部 社会福祉学科
    淑徳大学大学院  総合福祉研究科 社会福祉学専攻
   職種   教授
発表年月日 2004/10
発表テーマ 「高齢者放任の概念に関する主観的理論を再構成する試み―高齢者放任問題に関わる専門職者への象徴的相互作用論アプローチ―」
発表学会名 日本社会福祉学会 第52回大会(於:東洋大学白山キャンパス)
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
概要 本研究では、わが国における高齢者虐待、とりわけ高齢者放任の概念を整理するために、当事者や家族、関係者(専門職者)らのこの現象への主観的視点を明らかにし、人々にとって世話の放任がどんな意味を持つのか、何を放任というのかについて、実証的データに基づき理論を再構成することを試みる。そして、それらを踏まえて高齢者放任問題に対するソーシャルワーク実践のあり方について検討した。その結果、専門職者からみると、介護者や家族、高齢者自身が行っている放任状態にはそれぞれの意味付けがあり、それは専門職者の視点とは異なること、専門職者が地域生活支援を継続していくためには、介護者や家族、高齢者自身の放任状態への意味付けを受けとめていくことが支援の第一歩となること、介護者や家族、高齢者は、専門職者との援助関係や支援の展開過程のなかで、専門職者による意図的な相互作用過程を持つことにより意味付けが変化していくことが明らかになった。