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教員情報 |
イトウ ジュンペイ
伊藤 潤平 所属 淑徳大学 コミュニティ政策学部 コミュニティ政策学科 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2025/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | ソフトな予算制約と地方自治体の民間活用―住民アンケートによる実証分析― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 淑徳大学研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (59) |
概要 | 本研究は,地方交付税による事後的救済への期待が地方自治体の民間活用を阻害しているという仮説を,千葉県内の住民アンケート調査データを用いて実証的に検証した.再帰的二変量プロビットモデルによる推定の結果,将来の交付税交付を見込む自治体では,住民による民間活用の評価が平均で28%低下することが明らかになった.この影響は小規模自治体ほど大きく,行政に関する情報量の多い住民ほど顕著であった.分析結果は,ソフトな予算制約が自治体の効率化インセンティブを阻害し,情報の非対称性を通じて住民の行政評価を歪めている可能性を示唆している.今後は,地方交付税制度の抜本的見直しと,自治体の情報公開の推進が求められる. |