![]() |
教員情報 |
マツモト ヨシエ
松本 良恵 所属 淑徳大学 人文学部 人間科学科 職種 助教 |
|
発表年月日 | 2024/09 |
発表テーマ | 社会的ジレンマにおける罰行動の至近因 強い互恵性vs.ドミナンス欲求 |
発表学会名 | 日本社会心理学会第65回大会 |
主催者 | 日本社会心理学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 東京 日本大学(オンライン開催) |
発表者・共同発表者 | 神 信人・松本 良恵 |
概要 | 社会的ジレンマ(以下、SD)の解決を罰等による利得構造変換で図る場合、理論的課題となるのが、その変換に必要なコストを誰が負担するのかという二次的ジレンマ問題である。これに対して本研究では、自己利益を損なうように見える罰行動が、個人単位の適応により進化しうる“ある動機”によって生じる可能性を検証する。その動機とは、他者の非協力行動を自身の立場に伴う地位や力を侮り・挑むものと見なし、地位や力を誇示・守ることを目指すドミナンス動機である。本研究ではSD状況の中で、あらかじめ各参加者に罰行使の対象者を定めておき、その対象者に対して、非協力者への罰を事前に決めておく条件と、対象者が非協力を取った後で罰を決定する条件を設けた。後者の条件の方でより罰行動が増加すれば、ドミナンス動機による罰と考えられる。実験の結果は予測を指示するものであり、集団内での罰の動機を区別する必要があることが示唆された。 |