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教員情報 |
ミヤケ トシヒコ
MIYAKE TOSHIHIKO 三宅 俊彦 所属 淑徳大学 人文学部 歴史学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2025/02 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 出土銭からみた東ユーラシアにおける銭貨流通モデルの試案 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 東ユーラシアにおける貨幣考古学の基盤構築を目指した学際的研究 研究成果報告書 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 淑徳大学人文学部歴史学科 |
巻・号・頁 | 86-114頁 |
概要 | 筆者が研究代表を務める科研費(基盤研究(B)、20H01351/23K20118)の研究成果報告書に、科研の研究成果を発表した。筆者がこれまで東ユーラシアにおいて行ってきた調査研究の成果を概観し、その研究基盤に則り当該地域の銭貨流通モデルの試案を提示した。論文ではまず、モデル構築のための出土銭の出土状況や、使用方法を分析し、それぞれの要素に従いモデルを形作る前提を確認した。そして時期を中世(10-16世紀)と近世(17-19世紀)に分け、個別に流通モデルを提示した。その結果、中世においては中国から周辺地域への銭貨流出が中心であった一方、近世にいては各地で自国通貨を発行し、なおかつ相互に銭貨が行き来していた状況をモデル化することができた。これにより、東ユーラシア地域における銭貨流通の状況を議論する基盤が構築できたと考えている。 |