教員情報 |
ササベ サエ
雀部 沙絵 所属 淑徳大学 看護栄養学部 栄養学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/05 |
形態種別 | 著書 |
標題 | 先制医療 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 「先制医療」実験医学増刊 |
出版社・発行元 | 羊土社(東京) |
巻・号・頁 | 33(7),1049-1056頁 |
担当範囲 | 第2章1 糖尿病と先制医療 |
著者・共著者 | 福島 光夫, 雀部 沙絵, 清野 進 |
概要 | 本書は、医学を学ぶ読者を対象とし、「先制医療」という個別化・精密化した未来型の予防医療を実現するための現状と展望が、各専門家により分担執筆された書籍である。担当した項では、以下の内容について記述した。
糖尿病患者数は増加の一途をたどっている。糖尿病は自覚症状が出るまでに一定の無症状期間があり、検査により発見できなければ血糖値のさらなる上昇や合併症の発症を招く。したがって糖尿病の発症・進展予防には、早期から個人の病期や病態に適した介入が重要である。2型糖尿病では、2000年以降の全ゲノム解析等の研究成果により、特定の遺伝子変異など疾病発症前段階の個体が有する情報を利用して、糖尿病発症リスクが高いか否かを判断できる可能性が高まっている。オランダ飢餓の冬研究に端を発するエピジェネティックプログラミングの影響も重視されてきている。ポストゲノム時代の糖尿病研究が進み、今後はさらなる高精度の糖尿病発症予測が可能となり、先制医療の観点からテーラーメイドの予防提言を行うことができるようになることが期待される。 |