教員情報 |
ヤマシタ サチコ
YAMASHITA SACHIKO 山下 幸子 所属 淑徳大学 総合福祉学部 社会福祉学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 社会福祉学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/08 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 【雑誌論文】障害者と健常者、その関係性をめぐる模索 ―1970年代の障害者/健全者運動の軌跡から― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『障害学研究1』 |
出版社・発行元 | 障害学会編、明石書店より刊行 |
巻・号・頁 | 213-238頁 |
概要 | 本稿の目的は、1970年代の関西における健全者運動の運動展開を明らかにし、そこから見えてくる障害者と健常者の関係性をめぐる模索の様相を論じることにある。関西の健全者運動は1973年に誕生してから、障害者解放運動の進展に伴い、各地域に誕生し、障害者の介護を通して健常者としての自己を問い直すことを行ってきた。しかし健全者運動が「組織」として運動を展開していくにつれて、組織の中心人物が障害者/健全者運動全体を掌握することになり、また運動に参加する障害者を健全者がランク付けすることとなってしまった。このことを障害者から糾弾され、結果、健全者運動組織は解体することとなった。本稿ではまず、このような運動経過を当時の資料を元に追っている。そして運動過程を追ったうえで、そこから見えてきた障害者と健常者の思いのすれ違いについて考える。
障害者運動が健全者運動に求めたものと、健全者運動の現実との間の矛盾やすれ違いの様相を、本稿では明らかにした。 |