教員情報 |
ヤマニシ テツヤ
YAMANISHI TETUYA 山西 哲也 所属 淑徳大学 総合福祉学部 教育福祉学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 男女共習体育授業の実現の可能性と問題 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 「教育学研究ジャーナル」 |
出版社・発行元 | 中国四国教育学会 |
巻・号・頁 | (第6号),61~68頁 |
概要 | 男女共習授業は,多くの教員・研究者によって実践され,研究成果が発表されてきた。それにより様々な教育効果や,課題を示唆している。だが,それらは種目ごとの分析であり,男女共習授業の全体を網羅した研究ではない。また,それらをまとめ,考察した研究は行われていない。 そこで本研究は,共習授業の優れている点,課題を考察し,男女共習授業の可能性を探求することを目的とする。そのための手掛かりとして,男女共習授業形態の必要性やねらい,生徒の教育的効果や課題・問題等を刊行されている文献から抽出・考察し,男女共習授業の可能性,課題を明確にした。その結果,男女共習授業の必要性として①技能を中心としない,②生涯スポーツ,③ジェンダー・フリーの三視点から述べられており,「他者を認め,理解する能力」「教科体育への学習意欲の向上」「道徳性の育成」,「協力・助け合いなどといった心の教育」「運動の生活化」「他者とのよりよい関係の構築」が具体的なねらいである。実施率は全国平均で高い実施率を示しているが,都道府県により差がある。生徒が行いたい種目に関しては「球技」が上位を占め,「器械体操」「武道」といった個人種目が下位であることが明確に成った。男女共習授業の教育効果は,将来において大切な人間形成に寄与できると示唆できる。 |