教員情報 |
オオハシ ヤスシ
OHASHI YASUSHI 大橋 靖史 所属 淑徳大学 総合福祉学部 実践心理学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 心理学専攻 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 社会福祉学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/10 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 供述とジェンダー |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 法と心理 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 法と心理学会 |
巻・号・頁 | 23(1),21-26頁 |
担当範囲 | 全体 |
著者・共著者 | 大橋靖史 |
概要 | ジェンダーに関わるディスコースが供述やその解釈に及ぼす影響について3つの観点から検討した。まず、法廷における尋問者と被尋問者の間で、ジェンダーに関わるやり取りがどのように行われているか、両者の合意の下で性的行為が行われたか否かが争われた法廷でのやり取りを例に、ジェンダーをめぐるディスコースの生成について検討した。次に、性行為に関わる事件の供述において、行為の同意/不同意に関する被疑者の供述が変遷する場合に現れるジェンダーの問題を検討した。ここでは、こうしたディスコースの特徴や供述がなされた際の聴き手の役割を含め、ジェンダーに関わる支配的なディスコースによる供述変遷の問題について検討した。最後に、被疑者や被告人が女性の場合に供述に表れる「女性であること」や「母であること」をめぐるディスコースの問題を、ルポルタージュと精神鑑定結果をもとに検討した。こうしたケースでは、母性の欠如や女性性の過度の強調といった、いわゆる悪女ディスコースが見出されることがある。本ケースにおいては、ジェンダーに関わるディスコースが、供述特徴を理解する上で考慮すべき多様な可能性を隠蔽する可能性について検討した。 |