教員情報 |
ヤマモト イサオ
YAMAMOTO ISAO 山本 功 所属 淑徳大学 コミュニティ政策学部 コミュニティ政策学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2000/10 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 【雑誌論文】Legislation on Sexual Misconduct in Tokyo and the Rhetoric of Victimization |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本犯罪社会学会編『犯罪社会学研究』 |
巻・号・頁 | (25),49-66頁 |
概要 | この論文は、「援助交際」と呼ばれる現象の社会問題過程の一端を社会構築主義的に記述している。中心的にとりあげるのは、東京都議会における「淫行処罰規定」制定の是非を都青少年問題協議会に諮問するかどうかが論じられた場面である。マスメディアに登場し、人々の注目を集めたこの現象は、東京都では青少年条例の改正運動を促し、「淫行処罰」規定制定に関して賛否両陣営から例を見ない大量の陳情書・請願書が都議会に提出され、淫行処罰規定を設けないという従来の都の方針の見直しが図られた。淫行処罰で彼女らを被害者とすることで「問題」の解決をはかるクレイムが議会で展開され、議会の審議の過程では「少女を守るために淫行処罰を」という賛成派と、「淫行処罰は少女をも傷つける。必要なものは教育である」という反対派の応酬がみられた。いずれにせよ、少女を「被害者」と位置づけるレトリックであり、ある種の「被害者コンテスト」(Holstein and Miller 1990)が観察された。 |