教員情報 |
マエダ ヒサノリ
MAEDA HISANORI 前田 寿紀 所属 淑徳大学 総合福祉学部 実践心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1990/10 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 日露戦争後における岡田良一郎の報徳社経営 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『静岡県近代史研究』 |
出版社・発行元 | 静岡県近代史研究会 |
巻・号・頁 | (第16号),140-162頁 |
概要 | 本稿では、「遠江国報徳社」・「大日本報徳社」社長の岡田良一郎の報徳社経営に焦点をあて、日露戦争後における報徳社を国家が要請する自治民育の手段としてのみ捉えてきた先行研究を批判し再検討した。内務・農商務省が推進する信用組合設立の動きと、内務省系官僚が推進する自治民育施策への岡田良一郎の対処の状況を分析した。
岡田良一郎は、国家官僚柳田国男が推進する報徳社を信用組合に改組させようと図る動きには乗らなかった。また、「戊申詔書」や平田東助「内務大臣訓示」から降りてきた自治民育施策には積極的に対処したとはいうものの、自治民育施策と「遠江国報徳社」の活動との差異をはっきりと意識し述べて、条件つきで報徳社固有の活動の中で消化した。 こうして、自治民育の手段では捉えきれない報徳社の側面を明らかにした。 |