教員情報 |
クマキリ タク
熊切 拓 所属 淑徳大学 留学生別科 留学生別科 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/10 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | アラビア語チュニス方言の事態の受容を表わす与格構文 |
執筆形態 | 単著 |
出版社・発行元 | 『東京大学言語学論集』43, 85-101. 東京大学大学院人文社会系研究科・文学部言語学研究室. |
概要 | 本稿では、アラビア語チュニス方言の与格構文を取り上げた。チュニス方言の与格は、「動詞に関わる与格」と「文に関わる与格」の2種に分けることができる。「動詞に関わる与格」は、動詞の項として文の述べる事態を構成する与格である。これに対し「文に関わる与格」は動詞の項ではない与格である。この与格構文においては、事態と与格項との関係が表される。「文に関わる与格」はさらに、当該の与格項を除いた文の述べる事態を与格項が受容する「事態受容の与格」と、事態を提示する「事態提示の与格」の2種に分けることができる。「事態受容の与格」は、その与格構文が現れた文脈のみならず、語りの視点が与格項に置かれるか、主格項に置かれるかで意味解釈が異なることを指摘した。 |