教員情報 |
ヤマシタ サチコ
YAMASHITA SACHIKO 山下 幸子 所属 淑徳大学 総合福祉学部 社会福祉学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 社会福祉学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 【雑誌論文】障害者運動にみる障害者と介助者との関係性 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 大阪府立大学大学院社会福祉学研究科博士後期課程博士論文 |
概要 | 本研究は1970年代の関西における障害者運動に焦点をあてた、障害者と介助する健常者との関係性に関する実証研究である。その目的は、障害者の生活に不可欠な介助という営みを通して、健常者がいかに自己を相対化していくかを実証的に分析することである。 構成は、第1章ではこれまでの介護/介助をめぐる議論の概観を行い、第2章では活字資料を元にした1970年代障害者運動の軌跡の整理を行った。第3章では8名の、当時の運動を担った健常者たちへのインタビュー調査の分析を行った。第4章では1980年代以降の障害者運動を概観し、いかにして障害者運動が障害者のニーズを発見し、それを満たすための取り組みを行ってきたかということを論じた。以上の構成をたどりながら、本研究が、これまでの障害研究に加えた新たな知見をあげるなら、1970年代の障害者運動の過程、およびそこにおける障害者と健常者との関係性の様相を、一次資料やインタビュー調査を元に整理し論じたことにあると言える。そこから健常者としての自己の相対化の様相を示し、そして1970年代から1980年代にかけての障害者運動のプロセスの考察から、当該法制度への提言を続け変革を目指す運動と、社会を構成する人々の障害への価値を問い直し続ける運動とが両輪となる、障害者運動の動態を示し得た。 |