教員情報 |
スエナガ ショウイチ
SHOICHI SUENAGA 末永 昇一 所属 淑徳大学 総合福祉学部 教育福祉学科 職種 准教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/04 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | やめよう、科学的に用語に頼った指導 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 月刊「初等理科教育」 |
出版社・発行元 | 農文協 |
巻・号・頁 | 47(4),14-17頁 |
概要 | 子どもの発表の中に科学的な用語が出てくると事象を理解しているととらえがちである。「子どもがはじめから知っていて学習にならない」という教師の嘆きはそのようなところから生じているのだろう。しかし子どもの様子をよく見ていると、自然の事象は、言葉だけでは理解しにくいため、科学的な用語を言葉として知っていても実際の事象と結びついていない場合が多い。言葉に頼った学習では事象を理解しづらいのである。言葉に頼らない学習指導とするためには、自然に頼った、帰納的な立場にたった授業を構成する必要がある。自然に頼った学習指導といっても、全て実験するのではなく、子どもの既習経験や考える力を総動員した上で学習指導を構成する。このような学習をするためには、教材の大切なポイントと、そのポイントを子どもたちがどのようにとらえているのか、今までの学習や生活の中から混同しやすい部分はどこかを明らかにしてから学習を構成することが欠かせない。教材そのものの研究だけでなく、子どもと教材のポイントの接点を明らかにすることが教材について知るということだと考えている。「水蒸気」のとらえ方、回路、を例に述べた。 |