|
教員情報 |
|
タナカ トシオ
田中 寿夫 所属 淑徳大学 総合福祉学部 実践心理学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 心理学専攻 職種 助教 |
|
| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2025/09 |
| 形態種別 | 学術論文 |
| 標題 | グループ・スーパービジョン訓練におけるビデオ・リフレクション導入の意義と課題:ヒューマンケア領域におけるスーパーバイザー養成への貢献を目指して |
| 執筆形態 | 共著 |
| 掲載誌名 | 淑徳大学大学院総合福祉研究科研究紀要 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 巻・号・頁 | 32,249-264頁 |
| 著者・共著者 | 田中寿夫・齊藤順子 |
| 概要 | 本研究は、ヒューマンケア領域のスーパーバイザー養成を目的とする連続研修講座において試行的に導入された、グループ・スーパービジョン訓練場面を対象としたビデオ・リフレクションの意義について質的に検討したものである。映像を用いた振り返りは、非言語的応答や場の空気感を含む多層的な実践の再検討を促し、記憶だけに依存する省察では得がたい気づきを促進した。また、受講生は、自身の至らなさに直面する「痛み」と、それを仲間との関係性によって支えられる体験を通じて、より深い省察と自己変容の端緒を経験していた可能性が示された。映像という手法が可能にする具体的かつ臨場感ある省察体験は、スーパーバイザーに求められる俯瞰的視点やグループ力動の理解といった実践知の深化と専門職としての倫理を支える重要な訓練機会となりうる。今後の養成設計には、映像の力を生かした省察を支える安全な学習環境の構築が求められる。 |