教員情報 |
ツネミ コウヘイ
TSUNEMI KOHEI 常深 浩平 所属 淑徳大学 人文学部 人間科学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 演劇とごっこ遊びの心的表象に関する一考察―表現形式の感覚様相に着目して― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 淑徳大学短期大学部研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 64,43-50頁 |
著者・共著者 | 常深浩平 |
概要 | 本稿では,認知心理学の観点から「物語」の理解過程で構築される心的表象について考察を行う。まず,活字による表現形式の物語の研究が大半で,それ以外の表現形式の研究が少ないこと,物語内容がどの程度直接的に表現されているかを比べると映像や演劇が最も直接的な表現と言えることを整理する。さらに演劇はより特殊で,現実を見聞きするのと同じ感覚様相で観客に提示されることや,舞台上の役者の物語理解は他の物語理解過程には存在しない特殊な例となりうることを論じる。その上で,役者の物語理解の特殊性と,子どものごっこ遊びの共通性に着目し,ごっこ遊びのはじまりと理解過程,楽しさと意義について論じる。そして,ごっこ遊びの特徴をもとに,演劇は現実と虚構の行き来が容易な表現形式であること,そしてその理由として自分と現実を中心として,現実と同じ感覚様相で表現される物語形式であることを論じる。 |