教員情報 |
ナカニシ カズヒロ
中西 一弘 所属 淑徳大学 人文学部 人間科学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 高齢者のライフスタイルと健康についての一考察 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 淑徳大学短期大学部 研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 1(66),143-151頁 |
著者・共著者 | 中西 一弘 |
概要 | わが国は、男女とも平均寿命で世界最高水準を達成し、現在の高齢者は、多世代と比較して蓄高、余裕のある生活ぶりであった。また、食と栄養に関しては、塩分の過剰摂取、低栄養傾向といった、食と栄養の問題を抱えながらも、一方では、朝食をきちんと取り、野菜を多くとるといった健康的な食習慣を持っている。高齢者を取り巻く社会的環境に関しては、高齢者の孤独死は増加し、高齢者自身が孤立死を身近な問題と感じて、ボランティア活動などで社会参加を果たし、社会とのかかわりを持とうとする姿が浮き彫りになった。
一方、体力の衰えを感じている高齢者は多いが、他の世代と比較して何らかの運動を習慣化している高齢者は多く、結果として、運動不足を感じていないと答える高齢者は多い。高齢者の多くは運動習慣をもち、昔の高齢者と比較して、現在の高齢者の体力は年々向上し続けている。さらに、健康面に関しては、身体的には、加齢に伴い健康への不安を感じながらも、健康寿命は延伸し、日常生活での悩みやストレスがあるものの割合は、30代から50代よりも、60歳代以降はそれより低く、いわゆる現役世代を過ぎて、程度ストレスから解放されつつあった。 |