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        教員情報 | 
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            マツモト ヨシエ
             松本 良恵 所属 淑徳大学 人文学部 人間科学科 職種 助教  | 
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| 言語種別 | 日本語 | 
| 発行・発表の年月 | 2022/12 | 
| 形態種別 | 学術論文 | 
| 査読 | 査読あり | 
| 標題 | 人類史研究における社会科学の役割 | 
| 執筆形態 | 共著 | 
| 掲載誌名 | 心理学評論 | 
| 掲載区分 | 国内 | 
| 巻・号・頁 | 65(2),135-149頁 | 
| 著者・共著者 | 高橋伸幸・清成透子・三船恒裕・松本良恵 | 
| 概要 | 人類の進化と歴史に関する学際的な研究は、この20年間でますます注目を集めている。本稿では、人類の歴史を理解する上で社会科学が果たす役割について述べる。社会科学の核心は、社会現象は個人の心には還元しきれないという考え方にある。主な理由は3つ存在する。第一に、行動は多くの場合、外的要因と選好や動機などの内的要因によって引き起こされる。第二に、マクロレベルの社会現象は、しばしばミクロレベルの個人の行動の意図せざる結果である。第三に、個人の心と社会現象はしばしば相互依存的である。そこで、人間が適応すべき環境と個人の心のダイナミックな相互作用に注目した3つの理論的アプローチを紹介する。それらは、遺伝子-文化共進化アプローチ、三元項ニッチ構築アプローチ、社会的ニッチ構築アプローチである。これらのアプローチの特徴を述べた上で、最後に、理論的アプローチと人類史の諸相とのマッチングを推測し、複数のアプローチを適用する必要性を提案した。
 本人担当部分:共同研究につき本人担当部分抽出不可能  |