スズキ オリエ   SUZUKI ORIE
  鈴木 織恵
   所属   淑徳大学  人文学部 歴史学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2007/04
形態種別 学術論文
標題 平安中期の女房・中宮宣旨-補任を中心として-
執筆形態 単著
掲載誌名 女と子どもの王朝史 ―後宮・儀礼・縁―
出版社・発行元 森話社
巻・号・頁 45-66頁
担当範囲 本人担当部分:Ⅰ後宮「平安中期の女房・中宮宣旨―補任を中心として―」(45~66頁)を単著。
著者・共著者 編者:服藤早苗
共著者:東海林亜矢子、鈴木織恵、栗山圭子、高松百香、平野理恵子、永島朋子、服藤早苗、野秋多賀子
概要 平安時代から鎌倉時代の女性と子供の実態を親族関係や身分関係から、家父長的な「家」が形成される過程を検討し、女性や子どもが家長である夫や父に包摂されてゆく歴史的経緯を指摘し書。第一部「後宮」では、皇后と後宮で天皇や皇后に仕える女房の関係を検討し、貴族社会における皇后や女院の地位を、第二部「儀礼」では、神事や婚姻の儀礼における可視的表象の変化を、装身具や婚姻・出産から論じ、第三部「縁」では、養子を含めた子ども、また子どもの婚姻に関わる親権の問題を論じている。
A5判・315頁
皇后に仕える宣旨ついて検討した。立后儀礼では、宣旨・御匣殿別当・内侍の女房三役が補任されるが、その最上位の宣旨は、皇后の姉妹などの高い身分の娘が補任され、その次に中央官吏層の御匣殿別当、受領階層の内侍と、出自に基づく重層的な身分で女房が構成される。皇后に仕える宣旨は、史料では平安中期より確認でき、名誉的な地位で宮廷に出仕しない場合もあり、院政期になると御匣殿別当の次位となって、受領階層の娘も補任されることを指摘した。