教員情報 |
イシワタ ヒロシ
石綿 寛 所属 淑徳大学 地域創生学部 地域創生学科 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 社会調査法と言説分析の関係性について―他者理解の方法論への貢献に向けて 序― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 中央大学政策文化総合研究所年報 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (26),47-56頁 |
概要 | 本稿は,社会調査と言説分析の方法論的関係性について考察することを目的としている。どちらの研究方法とも他者や出来事を対象としてはいるものの,言説分析は社会調査とは相容れないものとしてとらえられる傾向がある。本稿は,当該テーマのイントロダクションにあたる部分として,他者理解の方法論に貢献するものとして言説分析を社会調査に統合する可能性について議論をする。本稿で示すように,言説分析は言説空間を分析する手法として研究対象に対する研究者の倫理的・社会的な立場を明確にする。調査拒否などの社会調査の危機が論じられている中で,著者は,言説分析とその効果は,調査対象者への調査者の立場を明確にすることを通じて社会調査に貢献できるのではないかという仮説を提示する。結論では,今後の展望として本論の仮説を検証するために,本論の問題化が調査倫理の議論とどのような関係にあるのか,具体的な社会調査方法論にどのように応用できるのかを論証していく必要があることを示している。 |