教員情報 |
コバヤシ ヒデキ
KOBAYASHI HIDEKI 小林 秀樹 所属 淑徳大学 総合福祉学部 教育福祉学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 道徳教育における「道徳」をどうとらえるか―「道徳」と「倫理」の異同をめぐる考察から― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 淑徳大学研究紀要 |
出版社・発行元 | 淑徳大学総合福祉学部・コミュニティ政策学部 |
巻・号・頁 | (51),87-105頁 |
概要 | 学習指導要領の改訂に伴い、小学校では平成30年度から、中学校では平成31年度から「特別な教科」として道徳が位置付けられることとなった。それに伴い、道徳教育をめぐってはさまざまな議論がなされ、あらためて「道徳」とは何かが問われている。そこで本稿では、「道徳」とは何か、その意味内容について、特に「倫理」という言葉との異同に着目して考察した。一般に「道徳」と「倫理」は同義とされている。しかし、実際には西洋の哲学・倫理学の受容過程を通じて、両者の意味合いには相違や隔たりが生じており、その異同についてはこれまであまり注目されないまま議論が続けられてきたきらいがある。本稿では、特に「倫理」の語義や「倫理学」という翻訳語の成立過程に関する先行研究を通じ、「道徳」と「倫理」の異同を明らかにすることで、「道徳」をとらえる様々な立場や「道徳」を論じる際に重視すべき視点が明らかになることを企図している。 |