教員情報 |
イトウ チヒロ
ITO CHIHIRO 伊藤 千尋 所属 淑徳大学 総合福祉学部 社会福祉学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 社会福祉学専攻 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/10 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 精神障害者家族に対するソーシャルワーク~統合失調症の子をもつ母親の語りに着目して~ |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 精神保健福祉 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 公益社団法人日本精神保健福祉士協会 |
巻・号・頁 | 48(3),193-202頁 |
概要 | 本研究では、精神障害者家族関係に着目し、母親が日々の生活の中で「本人からどのような影響を受けているのか」について分析した。その結果、母親が本人から受ける影響については、「責められる」「おびやかされる」「緊張させられる」「振りまわされる」「抑圧される」「肯定的な影響」の6つのカテゴリーで構成され、母親は本人から強い影響を受けながら生活していることが明らかになった。また、母親の対応については、「気遣う」「合わせる」「受け入れる」の3つのカテゴリーで構成され、母親は本人から受ける影響に対して、最大限の努力をしながら対応していることが明らかになった。こうした対応が積み重なることで母親と本人が「分かちがたい関係」に陥っていることが示唆された。
これらの結果から、実践に求められる要素として、①家族をも援助の対象として捉える視点、②本人と家族を一つの単位として捉える視点の重要性を提示した。 |