教員情報 |
ヤマニシ テツヤ
YAMANISHI TETUYA 山西 哲也 所属 淑徳大学 総合福祉学部 教育福祉学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/04 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 教材研究に対する教員意識-体育科教員へのインタビュー調査から- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 「教育学研究紀要」 |
出版社・発行元 | 中国四国教育学会 |
巻・号・頁 | 第52巻(第2号),633~638頁 |
概要 | 教科体育の教材研究の必要性として,運動機会の保証(参加・活動),学習意欲の向上、最低限の能力(運動技能・運動知識・社会的行動)を身につけさせることを指摘しているが,これらは,最終的な目標であり、そこに到達するためのより踏み込んだ教材研究の必要性,実践に即した教材研究の必要性が述べられていない。なぜなら、教科体育は特に多様な能力を持った生徒、多様な授業形態が相互に絡み合うことで「その生徒」「その種目」「その場の雰囲気」などに応じた指導が必要になるからである。そこで,本稿は高等学校体育科教員の教材研究の概要を把握するために体育科教員がおこなっている教材研究を整理・分析し,教育的価値のある授業を実践していくための道を明らかにしていくことを目的とする。結果,①部活動指導,校務分掌(特に生徒指導)による多忙が関与し、教材研究をおこなうという意欲が低下している。②生徒のための教材研究という意識が強く,教員自身もしくは教員間のための教材研究という意識は弱い。そして生徒の能力を把握することをおこなわずに教員の考えに基づいて,一方的に課題を提供するという指導がなされ、生徒に応じた適切な指導・助言がおこなわれていない。③教材研究の必要性を認識はしているが,現状の授業では教員の経験だけに頼って実践しており,理念と現状との矛盾が生じているといった課題が明確にできた 。 |