教員情報 |
クボタ ミホ
KUBOTA MIHO 久保田 美法 所属 淑徳大学 総合福祉学部 実践心理学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 心理学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/09 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 老いの「みずみずしさ」考 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 淑徳大学大学院総合福祉研究科研究紀要 |
巻・号・頁 | (23),81-97頁 |
概要 | 近年、加齢の肯定的側面に関する研究が増えているが、私たちの社会には「若さという神話」があり、老いを真に肯定することはなかなか難しい。本稿では、高齢女性のいくつかのつぶやきと、80代女性の語りを通して、「若いまま」であるとか、「成熟した姿」とはまた異なる、老いの「みずみずしい」姿を捉えた。語りからは、長い年月を生き抜き、死を身近に感じているからこそ、多くの喪失を当然のことと見据えながら、生への希求もまた強まること、老年期とは単なる終着点ではなく、生の途上にあることがみてとれた。老いが「みずみずしい」とは、逆説的で不思議な表現に思えるが、これも老いの一つの真実であり、一つの捉え方として意義あるものと考えられる。 |