オオハシ ヤスシ   OHASHI YASUSHI
  大橋 靖史
   所属   淑徳大学  総合福祉学部 実践心理学科
    淑徳大学大学院  総合福祉研究科 心理学専攻
    淑徳大学大学院  総合福祉研究科 社会福祉学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2005/03
形態種別 学術論文
標題 無罪事例にみる犯行体験の有無と自白の関係 -事例選定の準備作業として-
執筆形態 単著
掲載誌名 淑徳大学社会学部研究紀要B5判
巻・号・頁 (第39号),97~111頁
概要 我が国における近年の無罪事例をもとに、自白の信用性判断に用いられてきた注意則について検討した。資料としては、日本弁護士連合会刑事弁護センター発行の『無罪事例集』を用いた。事例集から自白の信用性が主たる無罪理由となった事例を取り出し、自白の経過、自白内容の変動・合理性、捜査情況等について分析した。その結果、裁判所が自白の信用性を判断する際に、自白の経過、自白内容の変動・合理性、および、自白と客観的証拠との符号性をポイントとしていることが明らかとなった。逆に、体験供述、裏付けとなるべき物的証拠の不存在、犯行前後の捜査官以外の者に対する言動、および、被告人の弁解がポイントとして指摘される事例は少なかった。