教員情報 |
ヤマシタ サチコ
YAMASHITA SACHIKO 山下 幸子 所属 淑徳大学 総合福祉学部 社会福祉学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 社会福祉学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/01 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 資格は何を担保するのか―障害当事者運動から介護資格を考える |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 社会問題研究 |
巻・号・頁 | (140),79-90頁 |
概要 | 本稿の目的は、介護に関する資格制度を多角的に検討することである。戦後からの社会福祉研究および政策をみれば、介護に資格を必要とする背景には、専門職・介護の質の担保・社会的評価の向上という3つの要素が不可分に結びついていることがわかる。しかし、こうした前提は長時間の介助を要する障害者たちの運動によって批判されていく。1970年代からの障害者運動は、当事者主体の思想を貫き、地域での自立生活を実現してきた。介助者との関係性を重視する自立生活においては介護資格の有無のみで介助者の質をはかることはできない。以上の確認から、これまでの介護資格において前提とされてきた議論の枠組みを再考する必要性が明らかになる。 |