教員情報 |
スギハラ マミ
SUGIHARA MAMI 杉原 麻美 所属 淑徳大学 人文学部 表現学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 多文化共生社会で地域と世界をつなぐ絵本の可能性
-「絵本のまち板橋」の活動とIBBY世界大会からの考察- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 淑徳大学人文学部研究論集 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 8 |
概要 | 2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すSDGsの推進と人々の意識変容が急がれるなかで、絵本に代表される「物語の力」が果たす社会的役割にも期待が寄せられている。淑徳大学人文学部がある東京都板橋区は、2021年に「いたばし文化芸術・多文化共生ビジョン2025」を発表し、重点目標のひとつに「絵本のまち板橋」のブランド化を掲げた。板橋区立美術館が1981年にボローニャ国際絵本原画展を開催したことをきっかけに、板橋区はボローニャ市から寄贈された本を中心に世界約100か国、3万冊以上の絵本を所有する。2021年3月に移設オープンした板橋区立中央図書館には「いたばしボローニャ絵本館」が併設され、区の重要な文化施設となっている。板橋区はこの文化資産と区の特色である印刷・製本業を連携させ、絵本文化を通じた創造都市の実現を標榜している。本稿では、「絵本のまち板橋」の推進事業として2021年度から始まった取り組みや、2022年9月にマレーシアで開催されたIBBY(国際児童図書評議会)世界大会と周辺視察をもとに、ローカルとグローバルの両面から、絵本の今日的な役割と絵本IPをめぐる動向について論考する。 |