教員情報 |
タケモト シンスケ
竹本 信介 所属 淑徳大学 コミュニティ政策学部 コミュニティ政策学科 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/06 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 戦後日本外務省内の「政治力学」ー外交官試験と外務省研修所の考察を手がかりにー |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 立命館法學 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 立命館大学法学会 |
巻・号・頁 | 2010(329),179-241頁 |
概要 | 本稿の主題は、外務省内の「政治力学」に関する考察である。対象となるのは、情報公開請求を通じて得た外交官試験結果(52年間分)と新人研修講義概要(54年間分)である。これらの資料を基に、以下の3点の分析結果を導き出した。第一に、戦後直後の時期において、省内で血縁者によるキャリア省員の集中採用が行われていたことが確認された。第二に、その後、彼らの多くが「対米基軸」の外交方針を掲げ、中枢幹部に昇進していったこと。第三に、「対米基軸」方針に対立するグループ、いわゆる「アジア主義派」が長期間存在し、外交政策における対立を引き起こしていたことがわかった。この分析結果は、外務省内における政治的対立の構造と、それが外交政策に与えた影響を理解するための一助となる。 |