教員情報 |
ホンダ トシアキ
HONDA TOSHIAKI 本多 敏明 所属 淑徳大学 コミュニティ政策学部 コミュニティ政策学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/02 |
形態種別 | 著書 |
標題 | 現代社会における排除の構造とコミュニケーション論的包摂 |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 風鳴舎 |
総ページ数 | 200 |
著者・共著者 | 本多敏明 |
概要 | 博士学位論文「社会福祉研究における包摂/排除-図式の射程」を大幅に加筆修正し、淑徳大学学術出版助成を受けて出版された。
本書は、ニクラス・ルーマンの包摂/排除-図式を理論的視角として、主にドイツで展開された(社会的)現代社会においてますます増大する排除や、排除が連鎖する累積的排除の問題を機能分化する現代社会の構造的帰結として捉えられる点を明確にした(第Ⅰ部)。先行研究の多くが(マクロな視点で)包摂を人間の「機能性」の次元で捉えているのに対して、本書では(ミクロな視点で)人間の「関係性」の次元での包摂というもう一つの視点を提示している。さらに、現代では(包摂政策・制度の対象となるだけでなく)人格的な関係において「声を発する送り手」としての「社会的アドレス(座席)」を認めてくれる伴走者がますます必要になっていることから、そうした視点をコミュニケーション論的包摂と位置づけた(第Ⅱ部)。これは現代日本で注目される「伴走型支援」の視点と軌を一にするものと考えられ、人格的な他者との緊密な相互関係をとおしてひとりの人格ある人間として「人格保障」に至ることが求められている点を考察した。 |