教員情報 |
イワムラ タクヤ
TAKUYA IWAMURA 岩村 沢也 所属 淑徳大学 経営学部 観光経営学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 湖水地方を作った人々 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 経営学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 白鴎社 |
巻・号・頁 | 1(1) |
担当範囲 | 主筆 |
著者・共著者 | 千葉千枝子、朝倉はるみ、吉田雅也 |
概要 | イギリスの湖水地方は、鉄道が通るようになった19世紀中期以降、最も最初に観光開発と鉱山開発に狙われた地域であり、20世紀にもなると周辺には鉱山開発用鉄道と観光用鉄道の線路が作られ、またイングランド北部のリゾート開発地として狙われた。一方で、当地の貴重な自然環境を真持つために最初に環境保全運動がはっきりとした形で始められた土地であった。19世紀を代表する英国の社会哲学者ジョン・ラスキンは、環境や芸術の価値を評価できない当時の経済学及び経済活動を批判し、湖水地方を守る哲学的基板を築き、「ピーター・ラビット」シリーズで有名な絵本作家のビアトリックス・ポッターは、印税で湖水地方にいくつもの農場を買い不動産の乱開発を防ぎ、地元種の羊を保護し、後に彼女の農場はナショナル・トラスト協会に寄付され、現在19世紀中葉と同等の自然景観が湖水地方に残されることの礎を築いた。また「ツバメ号とアマゾン号」シリーズで有名な作家アーサー・ランサムは、湖水地方でのアウトドアライフの楽しみ方を全世界に小説で示し、キャンプ、セーリング、ハイキング、大洋航海の方法とその魅力を世界に伝えた。 |