教員情報 |
ナカノ マサアキ
中野 正昭 所属 淑徳大学 人文学部 表現学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/05 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 『トスキナ』伝説――浅草オペラと大正期アヴァンギャルド演劇に関する一考察―― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『大正演劇研究』 |
出版社・発行元 | 大正演劇研究会 |
巻・号・頁 | (第9号),70-93頁 |
概要 | 大正期の浅草オペラの劇団「享楽座」は、辻潤らアナキズム文学者が参加したことで知られる。享楽座の代表作「トスキナ」(獏与太平作)は、これまで政治的なアナキズム思想を体現した作品とされてきたが、本論文では新資料の脚本からその定説が誤りであることを明らかにした。「トスキナ」は、労働運動と密接な関わりを持つ政治的アナキズムではなく、大正期特有の自由思想としての美学的アナキズムを体現する作品であり、同時にそのアナキズム思想をも皮肉ってみせる文学的ナンセンスの作品であることを指摘した。 |