教員情報 |
セリザワ タカナリ
SERIZAWA TAKANARI 芹澤 高斉 所属 淑徳大学 コミュニティ政策学部 コミュニティ政策学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1999/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 世代間のリスクシェアリングと国債管理政策(論説) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 中央大学経済学論纂 |
巻・号・頁 | 第38 巻,229-240頁 |
概要 | 世代が重複して存在する経済において、各世代のリスククラスは異なると考えられる。そこで、政府が、国債管理政策を用いて、リスククラスの異なる世代によるリスクシェアリング行うことによる経済厚生の改善について検討した。まず、一期満期のインデックス債をモデルに導入し、課税・移転政策または国債政策によるパレート改善について検討を行い、経済厚生改善のための国債の発行条件を導出した。次に、国債管理政策として満期構成の長期化が経済厚生に与える影響について考察した。長期債の発行により経済厚生の改善がなされる条件については確認できたが、満期構成の長期化が経済厚生を改善できるか否かについては結論を得ることができなかった。最後に世代間のリスクシェアリングを導入し、国債政策による経済厚生の改善の可能性について考察したが、その明示的な条件を導出することはできなかった。世代間のリスクシェアリングという観点からの国債政策のデザインが困難であること確認された。 |