教員情報 |
コウダ ユウコ
國府田 祐子 所属 淑徳大学 教育学部 こども教育学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/02 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 教材としての伝承物語の価値に関する一考察―小学校低学年における読み聞かせの課題と方向― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 国文学 言語と文芸 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 『国文学言語と文芸』 |
巻・号・頁 | (139),54-69頁 |
概要 | 研究の目的は、小学校低学年に対して、伝承物語を読み聞かせする意味を明らかにし、実際の指導改善に役立てることである。伝承物語という呼び名を、昔話や民話を含んだ「昔話の再話などによって出来上がった伝承的な内容の物語」とした。現在、家庭教育や学校教育において、伝承物語の扱いが振るわない傾向がある。家庭では絵本の所持率が低下し、映像等で触れさせる方向がある。学校教育では、教科書の紙面や授業時数の関係から、多くの伝承物語を読み聞かせする時間が不足している。そこで耳からの読み聞かせで行う意味を考察した。一方、内容面では、伝承物語には動的な主人公が決断したり勇気を振り絞ったりする行動と、その結果導き出される幸福な結末が筋として描かれている物語がある。それらを「生きる知恵(直面する問題を動的に克服する方法)」と置き、価値の一つとした。最後にいくつかの伝承物語の分析と指導の試案を提示した。 |