モリタ キクオ   MORITA KIKUO
  森田 喜久男
   所属   淑徳大学  人文学部 歴史学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2019/05
形態種別 著書
標題 日本古代の輸送と道路
執筆形態 編著
掲載区分国内
出版社・発行元 八木書店
巻・号・頁 1頁-391頁頁
総ページ数 392頁
著者・共著者 ◎佐々木虔一・大日方克己・加藤友康・川尻秋生・小野一之・今津勝紀・永田一・武廣亮平・河内春人・渡辺一・吉井哲・堀川徹・藤本誠・河野保博・森田喜久男・小嶋芳孝・西別府元日・浅野充・十川陽一・井上正望・鈴木啓司・垣中健志・坂本嘉和・江川幸子・宍道年弘・溝口優樹・田中禎昭
概要 本書は、古代交通研究会第一九回のテーマである「移動を支えた人・場・道」に関わっている。「移動を支えた人」と言えば、その中で重要な位置を占めるのは「輸送を支えた人」である。「移動を支えた場」と言えば、誰でも思い浮かぶのは駅家であろう。しかし、移動を支えていたのは駅家だけなのか、といった問題が生ずる。そこで「移動を支えた施設」の究明が課題となる。もちろん、移動するには道路の整備が必要不可欠である。このように考えを巡らし、全体の構成として、「移動する人々と輸送を支える人々」で一つの柱を立て、「移動を支える施設」でもう一つの柱を立てる。さらに道路を移動や輸送を支える存在としてとらえなおし、これを三つめの柱に据えた。本書のⅢ部、「国司巡行を支えた施設」において、国司の部内巡行という任地における公務としての移動を支援した施設として郡院の他に、郡境の施設について注意を喚起し、加賀国加賀郡に属しながらも能登国や越中国との国境付近に位置する加茂遺跡の出土文字資料を検討し、郡境における風俗歌舞の奏上の実態に言及した。