教員情報 |
タナカ トシオ
田中 寿夫 所属 淑徳大学 総合福祉学部 実践心理学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 心理学専攻 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/12 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 初心者カウンセラーにおける共感の失敗に関する質的研究:クライエントが共感を知覚した場面と知覚しなかった場面でカウンセラーが感じていたこと |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | ヒューマン・ケア研究 第18巻1号 |
巻・号・頁 | 18(1) |
著者・共著者 | 本人担当部分:調査、分析、執筆実施。
共著者:田中寿夫・神信人 |
概要 | 本研究では、カウンセラーの共感の失敗をもたらす要因について検討した。対人プロセス想起法(IPR)を用いて、学部生クライエントに大学院生カウンセラーから共感されたと知覚した場面(①)、共感されてないと知覚した場面(②)を、それぞれ選定させた。その後、カウンセラーにもIPRを用いて、①と②のそれぞれの場面で、どのような体験をしていたかインタビューした。グラウンデッド・セオリー・アプローチを援用した質的分析の結果、①の場面では、カウンセラーはクライエントを理解しようと努力したり、受容的で肯定的な関心を持つ傾向にあった。②の場面では、カウンセラーはクライエントに対する自身の関わり方に注意が向いていたり、カウンセラーの予想とは異なるクライエントの反応に動揺したりする傾向にあった。最後に、初心者カウンセラーは自己への注目を適切に制御する訓練が必要であることが考察された。 |