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教員情報 |
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ミヤモト モモエ
宮本 桃英 所属 淑徳大学 総合福祉学部 実践心理学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 心理学専攻 職種 准教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2025/10 |
| 形態種別 | 学術論文 |
| 査読 | 査読あり |
| 標題 | 乳児院入所児と職員の関係性構築における
配慮と困難―養育担当者による自由記述回答の分析から― |
| 執筆形態 | 共著 |
| 掲載誌名 | 児童研究 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | 日本児童学会 |
| 巻・号・頁 | 104 |
| 概要 | 本研究では、乳児と養育担当者との間での関係性構築に着目し、乳児院において、養育担当者は、関係性構築のためにどのような配慮を行っているのか、また、関係性構築の過程においてどのような困難に直面しているのかについて、職員による自由記述回答の分析を通じて検討した。分析方法は、テキストマイニングを行い、共起ネットワーク図を作成するとともに、抽出された登場頻度の高い語句について、どのような文脈で用いられているのかを検討した。分析の結果、養育担当者が「関係性構築のための配慮」として考え行動している取り組みは、同時に、「関係性構築における困難さ」にも関連していることが明らかとなった。職員が子どもへの養育の質を維持することを最優先に実践すればするほど、その制限との間に深刻な葛藤が生じるが、それでもなお、制限される環境のもとで現場の従事者は、可能な限り子どもと一対一で過ごせる時間を確保し、子どもの甘えを存分に受け入れ、子どもの発達に寄り添う援助を行おうと日々努力を重ねている。 |