教員情報 |
ヨネムラ ミナ
YONEMURA MINA 米村 美奈 所属 淑徳大学 総合福祉学部 社会福祉学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 社会福祉学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 臨床ソーシャルワークにおける「態度としての臨床」の一考察(2)
―「臨床(的)Clinical」の概念化を手がかりにー |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 総合福祉研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 淑徳大学社会福祉研究所 |
巻・号・頁 | (27号),1-169頁 |
担当範囲 | 25-39 |
概要 | ソーシャルワーク(social work)は,一般的に人とのかかわりの関係性の場を「臨床」という.この「臨床」は,明治以降の翻訳語であり,「臨床」と翻訳されてきた英語<clinic><clinical>の語源は,ギリシャ語<klinikos>に由来する.そして,臨床的Clinicalとは,ヨーロッパ中世における聖職者の独自な役割を意味し,病者の死に臨む時に神との出会いに導く営みという原意があり,臨床的とは,人間に対する全的配慮の態度を示すことばである. このキリスト教由来の「臨床」の概念化の学問的歴史の流れを再検討し,どのような研究経緯を経て,「場としての臨床」と「態度としての臨床」の概念化が進展したかを考察する.
その上で,宗教の教えによる態度としての臨床の実践的あり方を示す実話例を提示し,宗教の教えと個人の生き方の関連を具体的に示して考察したものである。 |