教員情報 |
タナカ トシオ
田中 寿夫 所属 淑徳大学 総合福祉学部 実践心理学科 淑徳大学大学院 総合福祉研究科 心理学専攻 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/01 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 試行カウンセリング場面におけるクライエントの主観的被共感体験 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 臨床心理学 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 金剛出版 |
巻・号・頁 | 19(1),89-102頁 |
著者・共著者 | 本人担当部分:調査、分析、執筆実施。
共著者:田中寿夫・神信人・須藤駿太郎 |
概要 | 本研究では、試行カウンセリングにおいて、カウンセラーの示す共感をクライエントはどのように体験しているかについて調査した。試行カウンセリングを受けた12 名の大学生クライエント(男性3 名,女性9 名)に、対人プロセス想起法インタビューを実施した。カウンセラーは臨床心理士等と大学院生であった(各6 名、計12名:全て女性)。グラウンデッド・セオリー・アプローチを援用した質的分析の結果、共感されたと知覚したクライエントは、自らの悩みをカウンセラーに伝えることの不安が減り、自分に対するカウンセラーの親身さを感じとることで、カウンセラーに対してより深く自己開示するようになり、自身の悩みが軽減するという一連の体験をしていた。この悩みの軽減という体験は、さらに、その後のカウンセリングに対するクライエントの期待を促進していることも示唆された。 |