オガワ ジュンコ   OGAWA JUNKO
  小川 純子
   所属   淑徳大学  看護栄養学部 看護学科
    淑徳大学大学院  看護学研究科 看護学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2019/03
形態種別 学術論文
標題 小児がん経験者が治療終了後に抱える問題や思いに関する文献検討
執筆形態 共著
掲載誌名 淑徳大学看護栄養学部紀要
掲載区分国内
巻・号・頁 (11号),77-86頁
著者・共著者 安藤 涼, 小川 純子
概要 目的:小児がん経験者が退院後に抱える問題や思いに関する文献を概観することで、その実態を明らかにし、小児がん経験者に対する支援の課題を検討する。方法:医学中央雑誌Web版Ver.5を使用し、原疾患の治療が終了している小児がん経験者が対象であり、問題や思いに関する内容を含む30文献を対象とし、分析を行った。結果:1985年の1文献を除くと2000年代に研究が行われていた。対象文献のテーマは<社会生活><病気体験><成人移行><多面的視点>の4つに大別され、11のサブテーマに分類された。看護師は【復学】や【学校生活】など具体的な<社会生活>に関する研究を多く行っており、医師は【進学・就職】や【自己管理ツール】【不安や困難】などに着目し量的研究を多く行っていた。結論:小児がん経験者の抱える問題や思いが明らかになり支援が行われている一方で、対象者の原疾患やライフステージ、治療後の経過年数などに焦点を当てた研究は少なかった。また医療者が行う支援と経験者が求める支援の方向性が合っているか調査したものはなかった。今後、研究の対象者に焦点を当て、経験者のニーズを明らかにすることで、小児がん経験者に対する支援の充実が期待される。