教員情報 |
タナカ ノリヒロ
TANAKA Norihiro 田中 則広 所属 淑徳大学 人文学部 表現学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/02 |
形態種別 | 解説 |
標題 | 韓国地裁、産経前ソウル支局長に「無罪」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 放送研究と調査 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 66(2),78-78頁 |
概要 | 根拠のない記事によってパク・クネ(朴槿惠)大統領の名誉を毀損したとして在宅起訴された産経新聞前ソウル支局長に対し、ソウル中央地方裁判所は12月17日、「大統領をひぼうする目的はなかった」などとして無罪判決を言い渡し、韓国検察当局は同月22日、控訴しない方針を決め無罪判決が確定した。17日の判決でソウル中央地裁は、記事は私人としてのパク・クネ氏から見れば社会的な評価を深刻に阻害しているが、公人としての大統領の業務遂行については公的な関心事であり、名誉を傷つけたと見るのは難しい、と指摘するとともに、韓国の政治や社会の事情を日本に伝えることが目的で、ひぼうが目的だったと見ることは難しい。言論の自由は韓国の憲法で保障されており、公職者の権限が大きければ大きいほど許容される批判の範囲はより広くあるべきだ、とする判断を示し、無罪を言い渡した。判決に先立ち韓国外交部(外務省)は、今回の裁判が日韓関係改善の障害となっているとの日本側の要請を考慮するよう地裁側に求めており、「三権分立」の原則と相いれない裁判の実態も垣間見えた。 |