教員情報 |
タナカ ノリヒロ
TANAKA Norihiro 田中 則広 所属 淑徳大学 人文学部 表現学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/06 |
形態種別 | 解説 |
標題 | 韓国、唯一のメディア批評番組が打ち切りに |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 放送研究と調査 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 66(6),114-114頁 |
概要 | 13年間にわたり、公共放送KBSが放送してきた地上放送唯一のメディア批評番組『メディア・インサイド』(日曜、17:10~17:40)が4月17日、制作スタッフやメディア研究者が反対するなか、春の改編のため放送を終了した。いわゆる進歩派といわれたノ・ムヒョン(盧武鉉)政権下の2003年に『メディア・フォーカス』の名称でスタートした同番組は、当時、KBS改革の一環として、メディア批評番組の必要性を求める内部からの声を受けて誕生した。同番組の特色は、視聴者の疑問解消や苦情の対応ではなく、KBS内外のメディアの相互批評を行うところにあり、地上放送や総合編成などの主要なチャンネルでは唯一、放送を続けてきた。KBSの経営側は4月18日、今回の改編が「選択と集中」という戦略的なレベルで行われたものであるとの見方を示したが、これに対してメディア研究者の間からは、公共放送がメディア批評番組を終了させるのは自身の責務を捨てるようなものだといった指摘や、2013年に受信料の値上げを求めた際、KBSがこの番組には高い公共性があると言っていたのに、といった批判が出ている。 |