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教員情報 |
オノ アヤカ
小野 彩香 所属 淑徳大学 留学生別科 留学生別科 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2025/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 程度性を含む形容詞の意味処理過程に関する研究 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 淑徳大学人文学部研究論集 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (10) |
概要 | 広島の夏は暑いです。という文は、人により真偽判断が異なるだろう。このような形容詞
は意味特性として「程度性」を含み、比較があらわになっていない形容詞文は、潜在的な規 準との比較の上で相対的な判断がなされているとされている(国立国語研究所, 1987)。Rips & Turnbull(1980)は心理言語学的観点から、このスケールの情報を持つ形容詞(例:small) と持たない形容詞(例:straight)について、潜在的に自分の中に持っている知識で文を処理す るモデル(貯蔵モデル)と、文を見たときに潜在的に自分の中に持っている知識と比較をして スケールの計算を行うモデル(計算モデル)を提案した。 本研究では、スケールの情報の有無に応じて計算モデルと貯蔵モデルのどちらが支持され るのか、自己ペース読文課題を用いて調査を行った。結果、日本語でもスケールの情報を持 つ形容詞で計算モデルが支持されることが示唆された。 |